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サボテンは人の言うことが分かるんですよ

2009年卒の思い出話「リーマンショック」~第4話~

リーマンショック時代のお話の続きです。

・2009年5月~9月

リーマンショックの中、N社になんとか内定を貰うが研修終了後に社長から新卒社員全員、自宅待機を命じられる。

 

GWを迎えたが、何もやる気にならなかった。
自宅待機期間はいつまでなのか不明。
ただ給料は一応満額出ると話があったため、すぐに退職する人はいなかった。
労働基準法により、休業扱いとなった場合最低賃金の6割を補償しなければならない。
この時点で「6割しか支給しない」と話があった皆辞めていただろう。
なので一見「何もしなくても給料満額もらえるラッキー!」と思った人もいるかもしれない。
しかし何もスキルも身に付かないまま時間が経過した場合、どうなるのか…?
この先の社会人生活が不安になり仕方なかった。
今の時点で退職した場合「新卒で入った会社で何してたの?」と転職先に言われて何も答えられないだろう。

 

GWも終わり、会社から連絡があった。
・自宅待機中、『目標』を作りスケジュールを本社に送る
・自宅待機の勤務中、定時前と定時後に本社にメールする
と2つ連絡があった。

2023年現在リモートワークが一般的に広がり、在宅で業務をすることも珍しくなくなったが2009年の頃は何も整っていなかったと今では思う。
だから個人で目標を作るような「自宅学習」みたいな作りだったと思う。(学校の自習のようなイメージに近い)

 

自宅待機中は外部の研修などに出てもらうよう指示があるが自分からも積極的に参加しても良いとの事。
しかし自分から研修に参加できるほどお金に余裕がある人がいない為、会社指示以外は参加しなかったと思う。

外部研修参加時、一つだけ会社から指示があった。
「外部の人間に自宅待機中と言わないように」と話があった。
まあ言ったとしても周りから同情されて苦い顔されるだけだろうし、外部からの自宅待機してる悪い会社だと思われたくなかったのが本音だったのかもしれない。


こんな風に1ヵ月ぐらい自宅待機とたまに外部研修をしていた。
その頃、たまたま少し前に受けた資格試験が合格した影響があってか会社側から割と早く配属先を見つけてくれた。
しかし配属先はレベルが高く、スーパーマンを求めらた。
当然新卒未経験には能力に見合わず、たった3ヶ月で契約終了なった。

2009年9月が終わる頃、再度自宅待機の指示を受ける事となった。


続きます。